二次元の推しが現実に存在しているってこういうことか。

 

 

題名の通り。まさに夢のような世界。

先日、MANKAI STAGE『A3!』~SUMMER 2019~を観劇した。生で観劇したのは、秋冬公演以降、2回目だ。

 

 

 

もともと、A3!が好きで、それなりに課金もして、虚無になりつつも楽しく続けている。

 

A3!は配信されてすぐに一度始めた。第一印象では、サイコストーカーこと碓氷真澄くんが好きだった。クールで、黒髪(重要)なところがかっこいいし、監督に一途なところが可愛い。第1幕を読み終えてから続きが気になって気になって。1週間もかからず、第1部を全部読了した。ちょうど春休みってこともあり、暇を持て余していたのだ。ひたすら画面を眺めて時々タップして、メインストーリーを読んで…。どんどん引き込まれていた。

そんな中。第3幕を読んで、ある男に推しが変わった。(推しと名乗るほどのことはしてないけど、分かりやすく、推しという言葉を使う。)

 

ネオヤンキー、摂津万里。

 

彼はずるい。ギャップに弱い私が好きにならないわけがない。みなさんご存知の通り、すごく器用で、何でもこなす、スーパーウルトライージーモードだから、なかなか熱くならなくて、最初はあんなに腹立つような態度を取っていた。一度劇団も辞めようとした。それでも、演劇に熱くなって、戻ってきて、秋組リーダーとして成長している姿に感動した。第3幕は涙要素が強すぎて、読みながら泣いた。スチル、ボイス含めていろいろずるい。

 

摂津万里を好きになり、イベントはまだかまだかと待ち望んでいた時に、ついつい始めてしまったのが、「あんさんぶるスターズ!!」。

当時、Twitterで繋がっていたフォロワーがしていたこともあり、安直にインストールしてしまった。大学生の春休みは暇なのだ。

 

……見事に、あんスタにハマってしまった。アリス公演が始まるのが待てなくて、あんスタはイベントも定期的にあるし、メインストーリーも開放するまで結構なランクが必要だったため、気が付いたらやり込んでしまっていた。

 

ここで、A3!とは一度お別れした。耐久性がなかったのだ。

 

 

そんな私が、どうして、A3!を再び始めたのかというと、本当になんとなく。あんスタの推しイベ(ポイボだったけど)が終わり、自分の中でブームが一段落ついていた頃だ。ふと、A3!がしたくなったのだ。そこで、摂津万里好きだったなぁ…と思い出したのだが、その時、思ったのが、(皇天馬、かっこよくないか…?)なぜ、皇天馬だったのか分からない。ただ、天馬ってかっこいいな。って、最初に始めた時には感じなかった感情が一気に湧き上がり、再びインストールした。それが、2017年11月6日。真夜中の住人が終わり、A3tripのイベントをしていた頃だ。

 

皇天馬(普段はてんてんと呼んでいるので、ここでもてんてんと呼ぶ。)ってかっこよくないか?と思って、再び始めた時、ちょうど、てんてんのガチャだった。開花はできたのがいい思い出だ。まるで、おかえりって言ってくれたような気がして。少し嬉しかった気もする。

 

もう一度、第1部を読み直し、A3!tripのイベストも読んだ。真澄くんはやっぱりかわいくてかっこいいし、摂津万里のギャップもずるいなぁと思った。なのに、最初はなんとも思わなかった、てんてんがかっこいい。方向音痴可愛い。友達ができてよかったね。克服できてよかったね。役者として応援したいな。もっと知りたいな。と不思議と思ったのだ。そこから、てんてんが推しになった。

 

てんてんは、不思議だ。私をガラッと変えてしまった。中学生の時から某テニス漫画の伊達眼鏡が、二次元のキャラナンバーワンだった(若干夢思考もあった)が、てんてんが一番好きになっていた。グッズは殆ど買わなかった私が、それなりにグッズを買うようにもなった。始めて箱買いもした。今はテレビの前とベッドの前におまんじゅうやぬいぐるみが並べられている。そして何より、社会人になってからは、金の力で解決することを覚えてしまった。推しガチャはとりま100連っしょ!ということで、平気で100以上回しちゃうこともある。仕事中はSPが漏れてしまうため、それこそ課金してダイヤをひたすら砕く作業もした。多分、仕事がなかったらもっと上位だったのでは…?というくらいには使っている。(この間のイベントは仕事が忙しくなかったけど、間違いなく1000以上は使った。)私の中では、一番お金をかけているコンテンツだが、一桁だったり、グッズをすごく揃えてたり痛バを作ったり、イベントに積極的に参加はしていないから、もしかしたら何言ってんだ?と思うかもしれないが、それでも私の中では、一番熱く、一番お金を使っているのは確かで、てんてんに人生変えられたと言っても過言ではない。とりあえず、てんてんが好きです。夏組が好きです。てんてんが世界で一番の役者になる姿を、ずっと見守りたい。

 

閑話休題

 

そんな中、エーステの舞台化が発表された。.5舞台は通いまくってるわけではないが、俳優などそれなりに知っているし、何度か見たこともある。どうなるのか楽しみと不安でいっぱいだった。

 

夏組 皇天馬役陳内将

 

信じたくなかった。陳内将さん(普段は陳しゃんと呼んでいるので陳しゃんと呼ぶ。ちなみに陳しゃんの名付け親はおそらく廣瀬大介さんである。)は、私の中でそれなりに"知っている"俳優さんだ。

 

陳しゃんを知ったのは、2011年。ミュージカル『テニスの王子様』で、柳沢慎也役をしていたのがきっかけである。その後、「スイッチガール」「ゴーバスターズ」「局中法度」は作品を見たし、他にも出演作を比較的知っており、全く知らない状態じゃない俳優さんだ。D2(懐かしすぎて涙出そう)のたれめーずの長男で、熊本愛が素敵な九州男児。とにかく面白くてアドリブやバクステでたくさん笑わせてもらった。廣瀬大介さんとのダブルスのツーショットは今でも泣けるほどエモーショナル。小西成弥くんとのツーショットもたまらなく泣きそうになる。懐かしいね。

 

要するに、陳しゃんはエーステ春夏キャストの中では、わりと昔から知っている俳優さんなので、彼の凄さは分かっていた。だけど、そんな知っている陳しゃんが、自分の推しを演じるところが想像付かなくて。茶髪のツーブロックが似合う彼が、オレンジ頭になっている姿が想像付かなくて。どうしても受け入れることができなかった。

 

.5の中では、テニミュが好きで、よく見ているのだが、テニミュは演じる人はだいたい知名度がまだ低く、これから!という人が多い。テニミュの頃の推しを演じる人も、はじめましての人が多かったので、とりあえず見ようという気にはなった。だけど、今回は訳が違う。決して、嫌いなわけではない。むしろ好きな俳優さんだ。それでも、見ることができなかった。

 

そんな私が、秋冬公演に行こうと思った理由は、二推しのビジュアルが天才的によかったからだ。知っている俳優さんだったのだが、ぴったりで、クオリティが高くて、これは見に行きたい!と思った。(ちょろい)

 

 

 

 

というわけで、軽率に見に行ったら、まんまとハマってしまった。舞台のきらきらさ、役者一人一人の演技力、劇中劇のクオリティ……すべてが今まで見たことのある.5を凌駕していた。(個人の意見)MANKAIカンパニーは実在していたんや………。アンコールで、左京さんとハイタッチをさせていただいたのだが、某香水の匂いが私の手にまで移ったのもいい思い出である。

 

秋冬が終わった後は、春夏のDVDとCDをアニメイトオンラインで買うしかないから買った。(最寄りのアニメイトは高速道路を使って1時間)

 

 

そこで気付く。オレンジ頭の陳内将を私は見ることが出来るのだろうか。

 

その心配も杞憂に終わり、普通に見ることができた。すごい!エーステマジック?!春夏DVDを見て、ギスギスしている春組に違和感を感じつつも、やっぱりいいなぁって。やっぱり、クオリティ高いなあって。家族エチュードのところ笑えるし泣けるし。とても良き。ロミジュリがすごく好きになった。特に、マキューシオとディボルトの

これはこれはキャピュレ〜ット〜家の〜

気安く話しかけるな〜⤴︎

のところがすごくお気に入りです。(the 余談)

 

さて、肝心の夏組のところなんですけど。一言。

 

最高!

 

大好きな夏組が動いている。大好きなてんてんがドヤ顔をして、怒った顔をして、嬉しそうに笑って、悔しそうに泣いて、苦しそうに悩みを話して、楽しそうに芝居をしている。まさしく、

 

克服のSUMMER!

 

やっぱり先入観ってダメだなあ。見てみないとわかんないもんだなあ。秋冬行ってなかったらきっと見てなかったから、秋冬キャストに感謝。ありがとう。春夏キャストにも感謝。それぞれがそれぞれのキャラを愛してくれて、動きや表情を付けてくれて、ありがとう。

 

個人的に、カズナリミヨシのともるんの表情も感情がとても伝わってくるので好きです。

 

これを踏まえて、夏単独に行ってわけなのですが。(やっと本題)

 

ネタバレになるので、はっきりとしたことは書かないが、やはり最高だった。語彙力ないオタクなので、どうしてもありきたりな言葉しか出てこないけど、最初から最後まで最高だった。

 

てんてんの夏組を支えようとしている姿が、旗揚げの時と比べて本当に成長していたし、旗揚げ→第二→第三で夏組の仲が深まっているのが目に見えて分かった。「俺たちが支えるから」という言葉は、本当に仲間を信頼して、友達を大切に思っていないと出てこない言葉で、あの時のてんてんは間違いなく、最初のてんてんとは違う。紙飛行機を遠くまで飛ばせるか競争をしているときに誰よりもはしゃいで、花火もとても楽しそうで、ああ、等身大の高校生のてんてんだあ………。好きしかない。表情が本当にころころ変わるし、これは夏組全体に言えるんだけど、にぼしとスカイのギャップがすごい。全人類見て。

 

本編も最高で、ありがとう世界……という感じであったのだが、アンコールの、ブルブルブルーミングまんかーい!(歌詞)で、事件は起きた。

 

推しが横を通ったのだ。推し、皇天馬。皇天馬が真横を通って、銀テをばら撒いていた。ばら撒いた銀テは気が付いたら私の膝の上にあった。

 

推しが銀テくれた………

 

直接はいって渡されたわけではないけど、これは間違いなく推しがくれたものだ。(都合のいいオタク)この事実だけで、生きていける。素敵なお芝居を見せてくれて、アンコールでは夢のような事件を起こしてくれて、はあ〜〜夢見たい〜〜!そして、思ったことは、

 

推しは現実に存在してた…!

 

今まで.5の舞台を見る機会はいくつかあった。それでも、二次元の推しと.5の推しは違うかった。(某テニスでいうと、二次元は伊達眼鏡だけど、.5ではもはや違う学校の子など)だけど、エーステを見て、てんてんは現実に存在していて、もっともっとてんてんが大好きになった。

 

ありがとう、陳しゃん。

陳内将さんが皇天馬で、本当によかった。